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怪談実話 FKB話 饗宴2

平山夢明監修FKBシリーズ第10弾は、さらに濃い会談ジャンキーを集めた実話アンソロジー「饗宴2」だ!平山夢明の書き下ろしに加え、初登場は会談マエストロ安曇潤平、「厭霊ノ書」で衝撃のデビューを飾った幽戸玄太、映像界から殴りこむ手塚眞、高橋ヨシキ、市原克也、芸能界からBBゴロー、文芸からニューフェイス我妻俊樹、それに前回から引き続き参加の円城塔、朱野帰子、神薫、宍戸レイにFKBレギュラー黒史郎、松村進吉、黒木あるじが控える豪華15人。おどろおどろしい恐怖譚がいわば満漢全全席として供される。食するとあなたの精神と肉体の隅々まであの世の毒素が回り、どす黒い血膿が体内から垂れ出すかもしれない。ふと気付くと電車の隣人の耳の穴からもほら…。

怪談実話 FKB話 饗宴2
著者:BBゴロー円城塔安曇潤平宍戸レイ市原克也平山夢明幽戸玄太我妻俊樹手塚眞朱野帰子松村進吉神薫高橋ヨシキ黒史郎黒木あるじ
発行元:竹書房(竹書房文庫)
発売日:2011/11/29
ISBN:978-4812447543
平山夢明

神奈川県生まれ。「週刊プレイボーイ」、「宝島」等で映画・ビデオ批評をしながら作家活動に入る。著書に『異常快楽殺人』(角川ホラー文庫)『怖い本』『メルキオールの惨劇』(ハルキ・ホラー文庫)『「超」怖い話Α』『「超」怖い話Ζ』『東京伝説 彷徨う街の怖い話』(竹書房文庫)『ミサイルマン』(光文社)などがある。2006年、「独白するユニバーサル横メルカトル」で第59回日本推理作家協会賞短篇部門を受賞。

松村進吉

1975年徳島県生まれ。2006年、『「超」怖い話』シリーズの新たな著者を発掘するべく行われた大会「超−1/2006」に優勝しデビュー。2009年からは五代目編著者として、本シリーズを牽引する。単著に『「超」怖い話X』同シリーズ『P』『T』、『異聞フラグメント 悪霊』同シリーズ『切断』、『学生怪談 夜は異界』など。共著にFKB『ふたり怪談』『怪談実話 饗宴』シリーズ、『怪談実話系ベスト・セレクション』など。現在、怪談専門誌『幽』にて「セメント怪談稼業」を連載中。

黒木あるじ

山形在住。映像カメラマンとしての顔も持つ。FKBシリーズ『震』『痕』『穽』『叫』(竹書房ホラー文庫)、『無残百物語 ゆるさない』(MF文庫)、共著に『鳥肌ゾーン』(ポプラ社)ほか。映像監修にDVD『みちのく異界遺産』(荒蝦夷)。

BBゴロー

1972年北海道富良野生まれ静岡県御殿場育ち。ギター漫談・弾き語り・漫談を駆使する「遅れてきた昭和芸人」『あらびき団』、『中居正広のブラックバラエティー(広島カープ選手の物まね)』、『奇跡体験アンビリーバボー』や「ニコニコ生放送」等に出演。稲川淳二の物まねで注目を集めるが、本人の体験による怪談も数多く持っている本格派の語り手。平山夢明とのラジオ共演が縁で「FKB」にも参加し注目を集めている。最近はバンド活動にも力を入れており、背後霊や地縛霊などの霊の気持ちをブルース調に歌っている。

神薫
静岡在住。元医者。著書に研修医時代の怖い思い出を綴った『女医裏物語−禁断の大学病院、白衣の日常』(文春文庫)がある。FKBでは『饗宴1、2、4』に参加。自身も同人誌を制作、コミケにもよく出没しているとか。
我妻俊樹

歌人。怪談作家。2005年、第三回ビーケーワン怪談大賞で大賞受賞。短歌や創作怪談というジャンルで日常と非日常の境目にある恐怖を作品化する。代表作にFKB『実話怪談覚書 忌之刻』を刊行。共著に『てのひら怪談』シリーズ(ポプラ文庫)など。