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怪談実話 FKB話 饗宴3

平山夢明監修FKBシリーズ第14弾は、怪談界注目度No.1の実話書き下ろしアンソロジー集「饗宴3」だ。

怪談実話 FKB話 饗宴3

今回も平山夢明の新作に加えて初参加は、小説界からは田中敬文、中島要、森奈津子、花房観音、演劇界からはブラージリィー・アン・山田、マンガ界からは外薗昌也、さらには実話怪談界からは伊計翼、そのほか再登場、福澤徹三、牧野修、我妻俊樹、そしてもちろん、FKBレギュラーの黒史郎、松村進吉、黒木あるじも控えている!ここには体験談の数だけ違った怪異がある。それはまるで体験者それぞれの個性が異なった恐怖を必要としているからなのか、それとも恐怖が一人ずつの犠牲、慄きを要求するからなのか...果たして...。個性と恐怖が暗闇の蔦のように絡まりあった実話をどうぞ。

著者:ブラジリィー・アン・山田中島要伊計翼外薗昌也平山夢明我妻俊樹松村進吉森奈津子牧野修田中啓文福澤徹三花房観音黒史郎黒木あるじ
発売日:2012/05/29
平山夢明

神奈川県生まれ。「週刊プレイボーイ」、「宝島」等で映画・ビデオ批評をしながら作家活動に入る。著書に『異常快楽殺人』(角川ホラー文庫)『怖い本』『メルキオールの惨劇』(ハルキ・ホラー文庫)『「超」怖い話Α』『「超」怖い話Ζ』『東京伝説 彷徨う街の怖い話』(竹書房文庫)『ミサイルマン』(光文社)などがある。2006年、「独白するユニバーサル横メルカトル」で第59回日本推理作家協会賞短篇部門を受賞。

松村進吉

1975年徳島県生まれ。2006年、『「超」怖い話』シリーズの新たな著者を発掘するべく行われた大会「超−1/2006」に優勝しデビュー。2009年からは五代目編著者として、本シリーズを牽引する。単著に『「超」怖い話X』同シリーズ『P』『T』、『異聞フラグメント 悪霊』同シリーズ『切断』、『学生怪談 夜は異界』など。共著にFKB『ふたり怪談』『怪談実話 饗宴』シリーズ、『怪談実話系ベスト・セレクション』など。現在、怪談専門誌『幽』にて「セメント怪談稼業」を連載中。

黒木あるじ

山形在住。映像カメラマンとしての顔も持つ。FKBシリーズ『震』『痕』『穽』『叫』(竹書房ホラー文庫)、『無残百物語 ゆるさない』(MF文庫)、共著に『鳥肌ゾーン』(ポプラ社)ほか。映像監修にDVD『みちのく異界遺産』(荒蝦夷)。

花房観音

京都市在住の作家。映画会社、旅行会社、AVライターなど様々な職を経て、京都の和菓子をモチーフにした官能小説『花祀り』(無双舎)にて2010年に第1回団鬼六大賞受賞。2011年、団鬼六の死去により最後の弟子となった。京都観光文化検定2級を所持する現役バスガイドとして、昼は修学旅行生に京都を案内し、夜は京都を舞台に性愛小説を書いている。著書に『寂花の雫』『女の庭』がある。

我妻俊樹

歌人。怪談作家。2005年、第三回ビーケーワン怪談大賞で大賞受賞。短歌や創作怪談というジャンルで日常と非日常の境目にある恐怖を作品化する。代表作にFKB『実話怪談覚書 忌之刻』を刊行。共著に『てのひら怪談』シリーズ(ポプラ文庫)など。