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怪談実話FKB饗宴7

今回も新たな書き手を召喚してお届けする。書き下ろし実話怪談アンソロジー「饗宴」シリーズ第7弾。

怪談実話FKB饗宴7

務めている工場にはこびる陰鬱な空気の元は? 「ある工場」(松村進吉)、絶対に秘密が守るか? お届け先で見たものは「お届け物」(高橋ヨシキ)、退屈な法事の最中に父親からいきなりビンタ、その怖い訳「ビンタ」(黒史郎)、寂れた地下商店街で出会った不気味な子供「見えるの見えないの」(神 薫)、いきなり襲いかかられた...と思ったら男は「ナイフ」(我妻俊樹)ほか、新たな書き手としてライトノベル作家の神野オキナ、作家の飯野文彦、上方で活躍する実話怪談の書き手である宇津呂鹿太郎、カメラマンの谷口雅彦、単著も好評だったムラシタショウイチなど全12名。平山夢明自身の書き下ろしも収録。

著者:ムラシタショウイチ平山夢明我妻俊樹松村進吉神薫神野オキナ高橋ヨシキ黒史郎黒木あるじ
発売日:2014/09/29
平山夢明

神奈川県生まれ。「週刊プレイボーイ」、「宝島」等で映画・ビデオ批評をしながら作家活動に入る。著書に『異常快楽殺人』(角川ホラー文庫)『怖い本』『メルキオールの惨劇』(ハルキ・ホラー文庫)『「超」怖い話Α』『「超」怖い話Ζ』『東京伝説 彷徨う街の怖い話』(竹書房文庫)『ミサイルマン』(光文社)などがある。2006年、「独白するユニバーサル横メルカトル」で第59回日本推理作家協会賞短篇部門を受賞。

松村進吉

1975年徳島県生まれ。2006年、『「超」怖い話』シリーズの新たな著者を発掘するべく行われた大会「超−1/2006」に優勝しデビュー。2009年からは五代目編著者として、本シリーズを牽引する。単著に『「超」怖い話X』同シリーズ『P』『T』、『異聞フラグメント 悪霊』同シリーズ『切断』、『学生怪談 夜は異界』など。共著にFKB『ふたり怪談』『怪談実話 饗宴』シリーズ、『怪談実話系ベスト・セレクション』など。現在、怪談専門誌『幽』にて「セメント怪談稼業」を連載中。

黒木あるじ

山形在住。映像カメラマンとしての顔も持つ。FKBシリーズ『震』『痕』『穽』『叫』(竹書房ホラー文庫)、『無残百物語 ゆるさない』(MF文庫)、共著に『鳥肌ゾーン』(ポプラ社)ほか。映像監修にDVD『みちのく異界遺産』(荒蝦夷)。

神薫
静岡在住。元医者。著書に研修医時代の怖い思い出を綴った『女医裏物語−禁断の大学病院、白衣の日常』(文春文庫)がある。FKBでは『饗宴1、2、4』に参加。自身も同人誌を制作、コミケにもよく出没しているとか。
我妻俊樹

歌人。怪談作家。2005年、第三回ビーケーワン怪談大賞で大賞受賞。短歌や創作怪談というジャンルで日常と非日常の境目にある恐怖を作品化する。代表作にFKB『実話怪談覚書 忌之刻』を刊行。共著に『てのひら怪談』シリーズ(ポプラ文庫)など。